学会の紹介
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理事長挨拶

ご挨拶

特定非営利活動法人 日本歯周病学会 理事長
沼部 幸博

理事長

日本歯科医学会には専門分科会25学会,認定分科会21学会,合わせて46学会があり,そのなかで本学会は,2番目に多い会員総数12,517名を擁する専門分科会です(2022年12月31日現在)。

2022 年6月2,3日に開催された理事会および総会で,2023年4月からの2年間,本学会の理事長としてお認めいただきました。この伝統があり,かつ現在も多くの会員それぞれが高いアクティビティをもって発展し続ける本学会の舵取りを課された責任に,身が引き締まる思いです。

私は立候補時の所信表明の際,「継承」と「挑戦」,2 つのキーワードを基本理念として挙げさせていただきました。

まず「継承」ですが,先述のように歴代の理事長以下,理事,評議員,そして学会員の多大な尽力により,本学会は飛び抜けた高いモチベーションを維持しながら順調に発展を続けてきています。特に学会主導研究から窺える積極的な歯周病学のエビデンスの蓄積および発信,「京都宣言」や小方賴昌前理事長執行部の活動で弾みのついた歯周病予防・治療への意識の啓蒙活動,そして臨床現場への新たな歯周治療技術の導入など,いつの時代も多岐にわたる方略を駆使しながらも方向性を失わずに継続している学会運営方針は,本学会の貴重な財産です。これを「継承」し,本学会がさらに新たな課題に取り組み,発展していくお手伝いをしたいと思います。

次に「挑戦」。これまで本学会は,世界に通用する多くの優れた歯周病研究者を輩出しています。まず新たな人材を確保し,さらなる研究者支援のための仕組み作りを行います。また治療や検査技術なども,医科と比較して歯科では新技術承認への壁が高く,歯周治療を含む歯科医療の進歩を妨げていると感じており,この課題に取り組みます。さらに歯周病専門医などのステイタス向上も課題の一つで,歯周病認定医や認定歯科衛生士も含め,学修し,研鑽を積んだ会員が手にする誇りある資格が,日々の臨床のなかでより重要な意義をもつ仕組み作りに着手したいと思います。

結びに,本学会が新たな時代に歩み出すための基盤を固め,先人の業績を確実に「継承」し次世代へ引き継ぎ,そして歯周病撲滅に挑む本学会員の研究,臨床力,モチベーションがさらに向上するシステム作りに「挑戦」する。これらを,学会員の皆様のご協力・ご指導を賜りながら,精一杯努力して成し遂げたいと思います。本学会へのご支援・ご協力のほど,どうぞよろしくお願い申し上げます。

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