学会の紹介
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理事長挨拶

ご挨拶

東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野
和泉 雄一

理事長

平成27年4月から2年間、日本歯周病学会理事長を拝命することになりました。よろしくお願い致します。本学会は、昭和32年日本歯槽膿漏学会として設立されてから、もうすぐ60年を迎えようとしています。その間多くの先輩方のご尽力により、会員数10,000名を目前とする学術団体・特定非営利活動法人として世界の歯周病学・歯周治療学をリードしています。本学会のさらなる発展のために、粉骨砕身努力する所存です。

「歯周病学における研究・医療・教育のグローバルスタンダードを目指す」をスローガンに掲げ、いくつかの重点項目を提案致します。1)基礎および臨床歯周病学の情報発信の強化、2)医科との連携を推進し、健康を脅かす歯周病克服の重要性を共有する、3)歯周病の医療体制の強化として、各種ガイドラインの充実、厚労省との密接な連携、4)歯周治療の医療人育成の推進として、認定医・専門医制度および認定歯科衛生士制度の充実、5)国民への歯周病情報の発信、6)国際交流の推進等に、積極的に取り組みます。さらに、永田前理事長のご尽力により学会誌のオンライン化とニューズレターの発行、会員カード発行と会員管理システムの整備が始まります。

歯周病の疫学調査で注目すべきことは、7割以上の患者さんのうち、実際に重篤な方は、検査集団の8~12%に過ぎず、それ以外は軽度から中等度の患者さんであるということです。これは、歯周病が避けられないものではなく、口腔内への関心をもち、十分なプラークコントロールを行うなどの生活習慣の改善によって、予防、治療、管理が可能であることを示しています。そのために、患者さん自らが自己管理できる効果的な情報提供・技術指導を基本とし、高齢社会、格差社会において一層多様化する患者さんのニーズと歯科医学的に必要な技術の両面から的確な治療を提供できる力が必要です。さらに、全身的視点から歯周病を俯瞰できる研究姿勢と体制作り、また、国際交流、特にアジア各国と連携を深め、アジア民族としての歯周病、歯周治療の教育・研究を推進し、新たなる検討事項を見出していくことも重要です。

このような状況の中で、本学会には、それに即応した具体的かつ実践的な対応が求められています。各大学、研究機関、歯科臨床医が連携し、ビッグデータを共有し、成熟した研究と研鑽を重ねていくことが急務です。関係者の皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。

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