学会の紹介
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学会の紹介

学会の活動内容の概況

我が国が歴史上、これまで経験したことのないような高齢化社会を迎えた現在、自分の歯で物を噛み、多くの人と楽しく会話をすることの重要性が、歯科界はもちろん、一般社会においても強く認識されている。このような背景をもとに、日本歯科医師会でも8020運動を通じて、健康な自分の歯を残存させ、それが全身の健康と快適な生活につながることを目指している。

日本歯周病学会は、歯周病を克服することにより自分の歯を1本でも多く残すことを目的に 1957年に設立された学術団体であり、会員総数は2023年10月31日現在12,711名を数える。会員の構成の特徴としては大学の臨床講座の会員以外に、基礎講座および開業歯科医の会員、加えて歯科衛生士の会員の比率が多いことであり、このことは歯周病という疾患の病因、病態や治療法の多様性を強く反映している。さらに、2004年度からはNPO法人として新たに発足し、より公益性の高い組織をめざしている。

学会活動としては、春季および秋季の2回の学術大会、ならびに1998年よりスタートした臨床研修会の開催をはじめ、本学会会員よる国内外の関連学会における研究成果の発表など、活発に行われている。国際交流では、AAP(アメリカ歯周病学会)と約2年に1回共催大会を開催している。KAP(韓国歯周病学会)、CSP(中国牙周病学会)とは相互の学術大会に代表を派遣して講演を実施している。APSP(アジア太平洋歯周病学会)、EFP(ヨーロッパ歯周病連盟)等の団体とも交流を深めている。また、歯周治療の診査、診断ならびに治療の基本となる指針や教科書の作成について各関連委員会を中心として精力的に行い、その成果を上げている。

日本歯周病学会の紹介

JSPの歩み2008-2017

昭和63(1988)年5月の第31回春季学術大会(京都)時の理事会にて学会のシンボルマーク(ロゴ)を制定することが決定され、中村 治郎 第10代理事長より歯周病学会会員を対象に公募を行いました結果、平成2(1990)年5月の第33回春季学術大会(長野)時の総会にて渡辺 孝章 氏(鶴見大学歯学部第二歯科保存学教室)から寄せられた作品を本学会ロゴマーク(旧ロゴマーク)として決定しました。このシンボルマークは平成5(1993)年5月の学会英語名変更(The Japanese Association of Periodontology →The Japanese Society of Periodontology)に伴い、修正を行いました(現ロゴマーク準正規版)。

平成19(2007)年5月、学会50周年事業の一環として、公募によりカラー版作成を行い、尾形 顕 氏(神奈川歯科大学口腔治療学講座歯周病学分野)ら寄せられた作品をカラー版ロゴマークとして決定しました。

その後、海外との交流が活発になったことを受けて、平成29(2017)年5月の第60回春季学術大会(福岡)時に開催された理事会にて栗原 英見 第23代理事長より、国際交流用ロゴマーク作成の発案がなされ、国際交流委員会を中心に協議を重ねた結果、同年12月の60周年記念京都大会時に国際交流用ロゴマークが採択され、現在に至ります。

現ロゴマーク正規版意匠説明 : 尾形 顕 氏の応募書類より

歯周病は感染症であり、生体と細菌すなわちプラークとの戦いでもあります。
シンボルカラーとして青色、赤色、黄色の三色を考えました。
青色は冷静さや技術職を表しており、中の赤色は内に秘めた情熱を示し、歯周病に対する歯周病医の姿を表してみました。また赤色は細菌に対しての防御の役割をはたす歯肉(歯周組織)を、歯肉の楯を囲む黄色はプラーク(細菌)を表現しています。つまり高い技術を有し、情熱を持ちながらも常に冷静な判断力を持つ歯周病医(青)よ、細菌(黄色)に打ち勝つ歯周組織(赤色)を表してみました。そしてカラーユニバーサルデザインに基づき、色弱者の方にも見やすい配色になっています。
デザインとしては最小サイズ(1.5×1.5cm)でもはっきりと見やすいようにしています。

旧ロゴマーク(平成2(1990)~平成5(1993))
旧ロゴマーク(平成2(1990)~平成5(1993))
現ロゴマーク準正規版(平成5(1993)~)
現ロゴマーク準正規版(平成5(1993)~)
現ロゴマーク正規版(平成19(2007)~)
現ロゴマーク正規版(平成19(2007)~)
国際交流用ロゴマーク(平成29(2017)~)
国際交流用ロゴマーク(平成29(2017)~)

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